主任あいさつ

九州大学大学院病態機能内科(旧第二内科)腎臓研究室は、昭和51年に藤見惺先生が開設され、令和元年で創設44年になります。当研究室の医師は、開設当初から「検尿異常から透析・腎移植までをスタンダードに対処できる腎臓専門医」を目標としてきました。研究室に所属する医師は、すべての腎疾患を診療することができ、また全身疾患に対応できることを目指して日々診療を行っております。腎臓内科学の進歩や透析医療の発展とともに研究室員は増加し、令和元年8月現在、研究室員は180名を超えています。
我々は日々診療を行いながら、腎疾患の新しい機序の解明や治療法の開発について世界へ情報発信することを目標に研究も行っています。尿細管障害の機序解明、レニン・アンギオテンシン系、血管石灰化、脈管新生など腎臓病における幅広い内容に関する基礎研究に取り組み、臨床研究では、慢性糸球体腎炎、慢性腎臓病、血液透析、腹膜透析などの患者さんを対象に複数の多施設共同研究を実施しています。
我々は諸先輩方から指導された腎疾患に対する診療の精神を継承しながら、腎臓病の新しい治療の発展を目指していきたいと思います。まだまだ発展途上ではございますが、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
令和元年8月