医学生・研修医の方へ

当研究室の特徴

腎臓研究室では、高度な専門性を持ちかつ広く全身を診ることのできる総合内科医を育てていくことを目指しています。慢性腎臓病(CKD)は、罹患者が全国で1330万人とも推定される国民病のひとつであり、腎臓と透析の専門家のニーズは日増しに高まっています。当研究室では、あらゆるステージの腎臓病の診療を行っており、各施設に勤務する経験豊富な医師たちが若手の指導と育成を行っています。また、研究においても多くの実績を残しています。

入局後の進路について

研究室内でも様々なキャリアを有する医師が幅広い職場で活躍しており、各人のやりたいことやライフステージにあわせて仕事が継続できるような配慮を心がけています。(図1)

新入局員の推移

臨床面でも研究面でも、これからも発展が期待できる研究室であり、個人の能力を多方面で発揮できます。毎年、多くの若手医師が入局しています(図2)。

研究室に入った後の流れ

※ひとつの目安を示しています。個人のやりたいことなどにより異なってきます。

1. 入局後数年

入院患者さんの主治医として診療にあたり、臨床技術を高めます。幅広い疾患を経験でき、大学病院でしか見ることのないような希少疾患を経験することもできます。学問的知識はもちろん、腎生検、バスキュラーアクセス造設、腹膜カテーテル挿入などの手術、シャント血管拡張などの血管操作(PTA)、中心静脈確保(IVHやバスキュラーアクセス用カテーテル挿入)など高度な手技を求められる場面が多く、いわゆる”手に職をつける”ことができます。

2. 数年後、臨床経験を積んだ後

専門医を目指しながらより高度な臨床技術の習得に励んだり、研究を行うなど、個人の目標や適性に合わせてキャリアを積んでいきます。

九州大学病院やその関連病院では、腎臓・透析分野の中でもそれぞれの得意分野を持った医師が多く、臨床的に更に高みを目指したい方には良い目標になります。また、派遣先の基幹病院のほとんどが日本腎臓学会研修施設、日本透析医学会の認定施設や教育関連施設に認定されており、専門医や指導医を目指す人にとっても有益な研修が行えると思います。

詳しくは「先輩メッセージ」の項を参照ください

研究は、臨床研究と基礎研究を行っています 。大学で基礎研究や臨床研究を行う方法や、自らの臨床的な疑問に対して勤務先の病院で臨床研究を行う方法があります。

詳しくは「研究内容」の項を参照ください

女性医師で出産や育児を行いながら勤務している人も少なくありません。出産後一時的に休職し、その後週2-3回程度の勤務を行っている人もいます。関連病院の中には女性医師支援に特に力を入れている病院もあります。

詳しくは「活躍する女性医師」をご参照ください

3. 将来

個人のキャリアに応じて様々な道を選択します。私たちの先輩も、勤務医、開業、海外留学、大学教員、研究者、腎臓や透析の指導医など様々な方面に進んでいます。

研究室、病院の見学をご希望の方は下記までご連絡ください。

九州大学腎臓研究室 研究室秘書 野田

TEL:092-642-5256 (取り次ぎになりますので、腎臓研究室へつなぐように伝えてください)

FAX:092-642-5271

メールでのご連絡はこちら

研究について

研究面では、基礎研究・臨床研究どちらにも力を入れており(図3)、論文の発表数も年々増加しています(図4左)。研究の成果を発表する場としての国内外の学会・研究会へも積極的に参加しており、毎年秋に米国で開催されるアメリカ腎臓学会には、多数の演題が毎年採択されています(図4右)。臨床で遭遇する疑問をとことん追求できる環境が整っており、専門医としての力量をさらに高めることができます。

学術集会・書籍について

近年では学術集会の開催(図5)や書籍の出版、さらには学術委員として診療ガイドラインの作成にも大きく貢献しています(図6)。

九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学 腎臓研究室

〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1 交通アクセス

TEL:092-642-5256 FAX:092-642-5271
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