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研究2017.04.26

片渕瑛介先生の原著論文が Circ J 誌に掲載されました!

片渕瑛介先生(H25)の原著論文が Circ J 誌に掲載されました!

九州医療センターの CKD コホートで ABPM による血圧値と腎予後の関係について解析した論文で,CKD 患者において,日中の収縮期血圧より夜間収縮期血圧のほうが腎イベントとより強い関係があったことを示しています.

CKD 患者 421例において,ABPMを用いて日中収縮期血圧(D-SBP)および夜間の収縮期血圧(N-SBP)と腎イベント(末期腎不全と死亡の複合エンドポイント)の関係について検討し,10 mmHg上昇するにつれて腎イベント発生リスク[ハザード比 (95%信頼区間)]は,D-SBP で 1.13 (1.02-1.26),N-SBP で 1.15 (1.05-1.27) と有意に上昇し,それぞれの四分位で4群に分けて解析すると,最小四分位に対する第2,3,4四分位の腎イベント発生リスク[ハザード比 (95%信頼区間)]は,D-SBP で 1.25 (0.70–2.25),1.09 (0.61–1.94),1.58 (0.88–2.85; P=0.13) (P for trend=0.16),N-SBP では 1.09 (0.61–1.96),1.31 (0.76–2.28),1.82 (1.00–3.30; P=0.049) (P for trend = 0.03) であった.この結果より,腎イベントの予測には,D-SBP より N-SBP のほうが優れている.




 

九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学 腎臓研究室

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