9月21日(木)と22日(金)の2日間，"初学者のための臨床研究セミナー"を九州大学病院百年講堂で開催しました．

当研究室では多くの臨床研究を手掛け成果を挙げて来ました．大学病院だけでは無く市中病院からも活発に論文発表が行われていますが，なかなか全ての関連施設で，体系的な統計知識のトレーニングを積むのは難しいのが現状では無いかと思います．今回私たちは，特に統計初学者を対象と銘打ち，より実践的なセミナーを企画しました．

1日目は座学を中心とし，当研究室の鶴屋和彦先生(H2)が当研究室が行っている臨床研究を紹介し，江里口雅裕先生(H12)が様々な研究デザインについて概説を行いました．
特別講師として，CKDにおける多くの臨床研究で高名な，昭和大学の長谷川毅先生をお招きし，統計解析手法の初歩をレクチャーして頂きました．

一方通行では無く，質問が多く飛び交う熱が入った講義となったのが印象的でした．

1日目の夜は，いつもの"なかむら"で懇親会を行いました．

2日目は，4つのグループに分かれ，当研究室教官がチューターとなってグループワークを行いました．統計解析ソフトのJMPを用いて，初歩的な操作方法から本格的な解析まで体験してもらいました．今回は，100人規模～3000人規模の複数のダミーデータを準備しましたので，具体的な解析がイメージし易かったのでは無いかと思います。最後には学会形式のスライド作成とプレゼンテーションまで行ってもらいました．1日間で大変だったと思いますが，これほど実践的な講習会はこれまで無かったかと思います．

ご参加頂いた先生方の，今後のご活躍を祈念しています．
遠方からもご参加頂きまして，誠に有難うございました．