Qコホート研究に登録された患者のうち、ベースラインの心電図所見を追加収集できた1,153名を対象に、
心電図所見と突然死との関連性につき検証しました。

10年の観察期間で76名が突然死をきたし、心電図所見のうち①高心拍数、②QT延長,
③Sokolow–Lyon voltage criteriaに基づくLVHが、突然死発症と有意に関連しておりました。
さらにこれらの危険因子の数が増えるごとに、突然死のリスクが段階的に上昇する傾向が示されました。
血液透析患者の定期検査である安静時心電図検査は、突然死の予測に有用である可能性が示唆されました。

Hiyamuta H, Yamada S, Nakano T, Taniguchi M, Masutani K, Tsuruya K, Kitazono T.　
Impact of Electrocardiographic Parameters on Sudden Death in Patients Receiving Maintenance Hemodialysis: 
Ten-Year Outcomes of the Q-Cohort Study.
J Atheroscler Thromb. 2023 Sep 20