研究2024.04.22NEW
田中 茂 先生 (H14)の原著論文がJournal of Atherosclerosis and Thrombosis誌に掲載されました!
田中 茂 先生 (H14)のFKRのデータセットを用いた横断研究の原著論文がJournal of Atherosclerosis and Thrombosis誌に掲載されました!
本研究では、慢性腎臓病(CKD)を持つ日本人高齢者の心血管病(CVD)治療薬の年齢別処方パターンを福岡腎臓病レジストリのデータを用いて解析しました。その結果、高齢のCKD患者はレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害剤や抗凝固薬の使用が少なく、カルシウムチャネルブロッカーの使用が多いことがわかりました。
特に注目すべき点は、高齢CKD患者はCVD既往歴が高く、300mg/gCrを超える高度のアルブミン尿が認められるCVDハイリスク集団であるにも関わらず、RAS阻害薬の使用が控えられがちであったことです。
このことは、年齢が心血管保護治療の障壁となっている可能性を示しており、高齢者をターゲットとする個別化された治療戦略の確立が、CKD患者におけるCVD予防管理の質をさらに向上させる可能性を示唆しています。
本研究では、慢性腎臓病(CKD)を持つ日本人高齢者の心血管病(CVD)治療薬の年齢別処方パターンを福岡腎臓病レジストリのデータを用いて解析しました。その結果、高齢のCKD患者はレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害剤や抗凝固薬の使用が少なく、カルシウムチャネルブロッカーの使用が多いことがわかりました。
特に注目すべき点は、高齢CKD患者はCVD既往歴が高く、300mg/gCrを超える高度のアルブミン尿が認められるCVDハイリスク集団であるにも関わらず、RAS阻害薬の使用が控えられがちであったことです。
このことは、年齢が心血管保護治療の障壁となっている可能性を示しており、高齢者をターゲットとする個別化された治療戦略の確立が、CKD患者におけるCVD予防管理の質をさらに向上させる可能性を示唆しています。