研究内容

臨床研究

Qコホート研究 (Kyushu Prospective Cohort Study in Hemodialysis Patients)

はじめに

近年,腎不全に伴うミネラル代謝異常は骨病変を生ずるだけなく,
血管を含む全身の石灰化を生じて長期的に生命予後に影響を及ぼすことが認識され,
CKD-MBD(慢性腎臓病に伴うミネラル骨代謝異常)という疾患概念が確立しました.

私たちはCKD-MBDに関する研究を基礎実験を中心に行ってきましたが,
臨床的見地からも検討する必要があると考えました.

そこで2006年より当研究室の関連病院および佐賀県の透析施設の先生方の協力を得て,
3,170例の前向きコホート研究を開始しました.

生命予後,心血管病,骨折を主要なアウトカムとして,各因子の影響を検討しています.
この観察研究は透析患者のコホート研究として,
わが国において最大規模であり,全国的に注目されている臨床研究の一つです.


ちなみに,Qコホート研究の『Q』は,九州の九を英語で表現したものです.

対象

腎不全治療研究会(福岡,佐賀)に所属する透析施設 3,170名の血液透析患者

研究デザイン

前向きコホート研究

研究期間

2006年12月~

研究機関

九州大学病院,福岡赤十字病院,福岡腎臓内科クリニック,前田病院,有吉クリニック,
大里腎クリニック,木山内科,くま腎クリニック ,恵光会原病院,後藤クリニック,
こもたクリニック,佐田内科循環器科医院,重松クリニック,島松内科医院,
信愛クリニック,聖マリア病院,千鳥橋病院,長尾病院,白十字病院,はこざき公園内科,
浜の町病院,呉服町腎クリニック,平尾クリニック,三井島内科クリニック,
宗像医師会病院,本村内科,やなせ内科,よしとみ内科クリニック,麻生飯塚病院,
掖済会門司病院,小倉記念病院,小倉第一病院,済生会八幡病院,新日鐵八幡記念病院,
門司港腎クリニック,至誠会病院,白石共立病院,富士大和温泉病院,牧野医院

九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学 腎臓研究室

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